先週の金曜日、大田区でタッチケアを広める活動をされている「めごめご」さんに私の所属する女性鍼灸師グループ、ホリスティック・タオハウスからお願いして「ASDのお子さんのためのタッチケア教室」を開催していただきました。理論から実技まで、細やかに教えていただきました。
ありがとうございました。
タッチケアは、脳性麻痺、外傷後脳障害、神経機能障害、肢体不自由、小児がん、水頭症、ダウン症、自閉症、発達障がい、等。その他様々な障がいも対象になります。
生まれつきの障がいがあったり、突然の事故や病気で長期の入院をしなければならなかったり、生まれてすぐにNICUに入らなけらばならなかったり。
そういう時に、どうやってふれたらいいかわからない、苦しむ子どものために何かしてあげたいけれど、どうしたらよいかわからない、そんな親子さんが安心して安全に行うことのできるのが、タッチケアです。対象となるお子さんは乳幼児から成人までと、幅広い方に対応することが出来ます。
愛情をこめた手で優しく触れることで、お子さんへ様々なプラスの効果があらわれてくるのだそうです。
例えば
・筋肉の柔軟性を向上する助けとなる
・睡眠パターンの改善を助ける
・消化吸収・排泄機能の改善を助ける
・オキシトシンの分泌を促し、不安の減少、ストレスの軽減、情緒の安定、自尊感情の増加を助ける
etc...
当日は皮膚感覚と脳の関係、触れることで変わるホルモンのバランス、脳の成長に伴う感覚の発達のお話をとても分かりやすく講義してくださいました。
ASDのお子さん特有の感覚のあり方は、実技からも学ぶことが出来ました。
タッチケアは「賞罰や駆け引きには絶対に使わず、無条件で行う」というのと「必ず子どもにしていいか聞く(子どもの主体性が一番大切)」のがタッチケアの基本だそうで、これは本能的な感覚と自尊感情を高めるのに、とても素晴らしいものだと思いました。
やすら木治療室でも小児はり・灸に取り入れていくとともに、保護者の方々へタッチケアをご紹介していきたいと思います。
なお、今年の秋11月に国際リトルキッズ協会にて障がいを持つお子さんの保護者や医療関係者向けの講習会が開かれるそうです。
「めごめご」さんでも秋頃からまたタッチケアのお教室を開催されるそうです。