ひな祭りにはお灸をしよう
3月3日はいわずと知れた、ひな祭り。
雛人形や、白酒、ひし餅、あられなどをお供えして女の子の健やかな成長を願います。
大人になり、とくにお子さんが男の子だったりすると 桃の節句にお祭りをすることが縁遠くなってしまいますが、古く日本では3月の上旬に、禊をして穢れを祓う 習慣がありました。
ひな祭りはもともと心身についた穢れ(疲れのたぐい)を追い払う、「祓い」の行事だったそうです。
ひなの膳にかかせない「桃の酒」は桃の花を浸したお酒で
3月3日の桃の節句に飲めば、百病を除くと言われていました。
また、ひし餅は紅白・緑の3色ですが、
このうち紅はくちなしで染め、
緑はお灸の原料でもあるヨモギで染められています。
くちなしは体のデトックス効果、ヨモギは女性に大切な貧血を予防する薬草として、
古来より使われてきました。
お膳に備えられる、はまぐりやアサリのお吸い物は
女性の健康にかかせない「肝」を補い、体の血を増やしてくれることで薬膳でも有名です。
白酒も、血行を良くし、お肌や胃腸の調子をととのえてくれます。
ひな祭りを祝うのは、「大人の女性の健康にも、とても良い」と考えられます。
女性の健康を祈る日
やいとの日や節分もそうでしたが、
もともと節句は昔の日本人の智恵が凝縮された
お祭りを通して、季節のリズムを心身で感じ
人々の健康を守るための行事でした。
私たちも世代をこえて引き継いでいきたい知恵ですね。
3月3日には体の穢れ邪(冷えや滞り)を祓うため、婦人科のツボにお灸をしましょう☆
「三」のつくツボといえば「三陰交」。有名な婦人科のツボです。
生理痛や、お腹の冷えや痛み、安定期に入ってからは安産のツボとしても名高いツボです。
「三陰交」の場所は、内くるぶしから親指4本上、骨にあたらないところにあります。
へこんでいたり、押すと痛みのあるところがツボです。
ひな祭りの日には「三陰交」にお灸をして、体の邪(冷えや滞り)を祓い、一年の健康を祈りましょう。
3月3日に女性は是非、お灸でセルフケア、してみてくださいね♪