今年は猛暑で、お灸をしよう!と口にすらしたくないような暑さで参りましたが、ようやく涼しい風を感じる今日この頃。お腹をさわってほんのり冷たく、ああ、やっとお灸の季節が来た、とホッとしております。
冷えというのは人それぞれで、どこが冷えるか、というのも変わってきますが、やはり足の内側というのはとくに女性は冷えやすい場所かと思います。
内くるぶしのうえのあたりがなんとなくぽちゃっと水がたまっている感じがしたら、さわってみてください。多分、つめたい感じがすると思います。
ツボの場所は知っていると便利ですが、体中どこでもツボといえばツボですし、
人間の体は教科書通りではないので、ツボの位置も毎日、微妙にずれたりします。
なので、あまりツボの位置は気にせず、足首のまわりでぷっくらしていて、押すとなんとなく「いい感じ」がする場所にお灸をしてみましょう。
自分の体がどんな感じがするか、ゆっくり感じてみます。
冷えていればあまり感じないかもしれません。感じないと不安になる人もいらっしゃいますが、とくに問題はありません。
体調によって感じ方は様々。正解はないですし、しばらく毎日続けてみると早く熱くなる日もあれば、なかなか温かさを感じない日もあることが分かります。これも日々、変わります。お天気みたいなものです。
人によっては足の内側にそってジーンと温かくなったり、全然、別の場所、たとえば手の内側がじんわり温かくなった、みたいな人もいます。
昔の人はこれをエネルギーの流れるルート「経絡」と呼んでいました。
全身が血管、神経でつながっているので色々なところに感覚がでるのでしょうが
西洋医学では説明がしにくいこともあります。
鍼灸治療では、この経絡を利用して、治療の計画をたてたり、病証の進行を分析したりしています。
もとい、お灸をライフスタイルに取り入れると、免疫力もあがりますし
あ、風邪ひきそう、というときには体がじんわり温まって、
風邪をひきこまなくてすみます。
今からコツコツお灸をしていれば、冬も春も快適に過ごせるかと思いますので
皆様、どうぞ今年は秋から灸活! いいと思います。